16 こどもたちを見守り続ける元お米屋さん。


裏渋谷通りを歩いていると目に留まるのは、ガラス張りの引き戸と「お米」のステッカー。昭和29年から平成25年まで円山町を見守ってきた「円神(まるしん)米店」です。3代目の小川さん夫妻は円山町の子供たちから「米じじ・米ババ」と慕われる人気者。ここは「まちのお米屋さん」であり「こどもたちの遊び場」でもありました。

今も、地域のこどもたちと触れ合いながら円山町の変化を見つめる小川さんは「大型スーパーが台頭すると、個人商店が多かった当時に比べて地域の繋がりが減ってしまった」と語ります。オシャレなお店が立ち並ぶ通りもいいけれど、忘れたくないのはやはり「地域の触れ合い」。常に入口を解放して学校帰りの子供たちを温かく迎える小川さん夫妻の笑顔から、そんな思いが見えてきます。

店先で飼われている、町で人気者のカメとメダカにもご注目!


ガイド目次

01 神泉駅
02 カフェ・ド・ラ・フォンテーヌ
03 弘法湯石碑
04 金井青果
05 芸者階段
06 藤むら
07 裏渋谷通り
08 道玄坂地蔵
09 二つの料亭
10 ホテル街
11 国際的クラブWOMB
12 複合型ライブハウスShibuya O−Group
13 ミニシアター「ユーロスペース」
14 円山児童遊園地
15 国際文化理容美容専門学校
16 まちの元お米屋さん「円神米店」


「音で辿る円山町」は、青山学院大学総合文化政策学部鳥越研究室が2017年に企画編集した円山町を歩くためのガイドブックの内容を「音で辿る」ためのページです。「音」は徐々に増えていく予定ですのでお楽しみに!

まちミュージアムガイドブック東京都渋谷区神泉編
「渋谷の元」をさがして 古くて新しい神泉円山町を 歩くためのガイドブック
編集・執筆・イラスト:青山学院大学総合文化政策学部鳥越研究室
制作協力:つなぐNPO、渋谷区郷土写真保存会
発行:ACL青山コミュニティラボ(東京都渋谷区神宮前5-47-11青山学院アスタジオ2階)