09 円山町の文化と街並みを守る 二つの料亭。


道玄坂地蔵のすぐそばには「山長(さんちょう)」と「良支(よしき)」という2つの料亭があります。そこには、芸者さんたちが日頃磨いた芸を披露するお座敷があります。日本の伝統文化のひとつである料亭は、待合とともに、このまちの独特な「和の街並み」をつくってきました。

昭和26年に建てられた「山長」の建物の内部は、料亭がよく取り入れる江戸づくりとは違い、柱が太く、天井が高いというこだわりを感じる造りになっています。現在は、料亭の形は残しつつも、同じ建物内の空間を和食屋2軒とバー2軒に貸す「共同経営」の方法をとっています。円山町に残る料亭は、このまちの情緒を今に伝える空間を、いろいろな形で提供しています。



この音源は、2階の座敷から唄と三味線が聞こえてくるなか、料理が始まるという音のコラージュとなっている。料理人がいる料亭「良支」の厨房から御座敷の気配を窺うようなつくりは、この場所を舞台に生活してきた人々の記憶に残る風景を、本人たちが録音した音の素材を用いて再現したもの。
ガイド目次

01 神泉駅
02 カフェ・ド・ラ・フォンテーヌ
03 弘法湯石碑
04 金井青果
05 芸者階段
06 藤むら
07 裏渋谷通り
08 道玄坂地蔵
09 二つの料亭
10 ホテル街
11 国際的クラブWOMB
12 複合型ライブハウスShibuya O−Group
13 ミニシアター「ユーロスペース」
14 円山児童遊園地
15 国際文化理容美容専門学校
16 まちの元お米屋さん「円神米店」


「音で辿る円山町」は、青山学院大学総合文化政策学部鳥越研究室が2017年に企画編集した円山町を歩くためのガイドブックの内容を「音で辿る」ためのページです。「音」は徐々に増えていく予定ですのでお楽しみに!

まちミュージアムガイドブック東京都渋谷区神泉編
「渋谷の元」をさがして 古くて新しい神泉円山町を 歩くためのガイドブック
編集・執筆・イラスト:青山学院大学総合文化政策学部鳥越研究室
制作協力:つなぐNPO、渋谷区郷土写真保存会
発行:ACL青山コミュニティラボ(東京都渋谷区神宮前5-47-11青山学院アスタジオ2階)